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尼崎市が誇る尼っ子リンリンロードの実力を見に行ってみた(後編)

前回までのあらすじ

やってきました尼っ子リンリンロード!
尼崎市が誇る自転車のためのロード!

「THE尼崎市」の活気あふれる阪神尼崎駅、白檀香る落ち着いた雰囲気の寺町、自然豊かな蓬川、工業のまちを感じる運河、そして見えてきた謎のなんかアレ。
果たしてその正体は!?

それではレッツ尼っ子リンリン=3=3


4 謎のアレ

先週は蓬川が川超えて運河になるところまでをお届けしました。
そして見えてきたのがこちら。

なにやら格子状の工場みたいなものが堂々登場!
なんだこれは。

その思いを心に秘めつつ先へ進みます。


右手にはこんな工場らしい工場があってアガります↑↑

この港によくある石○軍団の方が片足を乗せていそうなやつ、いい錆びすぎませんか???
これはボラードというもので船を係留するやつです。
よく道路にある赤いポールのようなものもボラードです。足は乗せないでくださいね。

そしてこちら、なんの変哲もない橋のようですがよくご覧ください。

橋の名前をよくよくご覧ください…

やっばい、読めない…
調べてもなんという漢字なのかまったく分かりませんでした。
分かる方教えてください!!!


そして前編で少し触れましたが、
出屋敷から約5キロ、自販機もコンビニもありません問題。

飲み物は現地調達しようとしていたので持っていませんでしたが、さすがにのどが渇いてきました…
自販機とかないのかな…

と思ったそのとき!!!!

KITABORI CANAL BASEなるものが!!!!!!!
もしやここに自販機があったり……


ありませんでした!!!!!!!!!!!!!!!
嘘でしょ……

こちらは尼崎運河の水質改善やバドルボートの乗降場となっている「北堀キャナルベース」です。
せっかくコース上にあるので、自転車とのコラボイベントなどでサイクリストもたのしい施設になればなぁと個人的に思いました。


そうこうしているうちに、謎のアレに辿り着きました!

こちらは「であい橋」という橋で、かつてあったガスタンクをモチーフにしたモニュメントが立っています!

近づいて見ると煙突のような、パイプのような、工業のまちを象徴するかのような形がよく分かります。
遠くから見えていた謎のアレはとっても面白い橋でした!


5 尼ロックまで

正体も分かったことなので、先へ進みます。
ここからは尼ロックを目指していきます。

であい橋を斜め右へ渡ってこの案内板に従い進みます↓

もうちょっとしたら周りの木に飲み込まれそうですね。


こちらの案内板。
Lockが貼り替えられています。もともとはなんだったんでしょうか。
Rockだったのか なんなのか
尼Rockっていう音楽ジャンル、ありそう。

ロックにあまり造詣はありませんが、某マンガのスタンドを思い出しながら自転車を進めます。
好きなスタンドはキラークイーンです。
嫌な上司を数人吹き飛ばしました。


そんな中の人の目の前にあらわれたのがこの道

草ァ!!!!!!!!!!!!!!

道もなぜか木造になり、自転車で走ると二条城のうぐいす張りの床のごとく音がなります。
草津温泉みたいなメロディロードになるといいですね。

そしてここも萌え工場がたくさんあります。

もうこれとかほんとまじ最高。

もうこれとかほんとまじ最高。(2回目)


最高な工場を見ているとまさかのトラップ

道、つぎはぎばかり。

この板にタイヤをとられてコケそうになりました。
サイクリングロードというにはあまりにもデンジャラス…
いや、普通に歩くのも危ないですよね。

ささくれがひどすぎる…
こんなの手をついたら絶対たくさんトゲが刺さってしまうよぉ…

自転車政策を推し進める身としてこんなことは言いたくありませんが、なんだこの道。
なかなか難しいのは分かりますが、ほかにやりようなかったのかなあ…
これは大きな課題です。

そんな木の道を抜けると分かれ道に出ます。

右はゴールの魚つり公園、左はちょっと寄り道の尼ロックへ続いています。

ロックなんざ興味ねぇ、という方は右へお進みください。
今回は尼ロックを目指して左へ行きまーす。

左に進むと市の花であるキョウチクトウのトンネルが迎えてくれます。
Welcome to 尼崎!!!!


そんなキョウチクトンネルを抜けるとそこはもはや海のような運河!


ちょうどクレーンがウィーンと動いていました!
なんだかすごいものを見てしまったようで感動しました。

そして…

尼ロックに到着!!!!
尼ロックと言っていますが、尼崎閘門(あまがさきこうもん)が正式名称です。
ゼロメートル地帯(海面より低い場所)が多い尼崎市を、高潮などの被害から守ってくれているのがこの尼ロックさんです。最高にロックだせ…


まるで芝生の上を船が走っているような写真が撮れました。
「パナマ運河方式」で船を通しているそうです。
ここが日本のパナマ運河だ!!!!!!(?)


6 ゴールの魚つり公園へ

さあ、コース上の見どころはほとんど見てきました。
あとはゴールの魚つり公園を目指します。

先ほどの分岐点まで来た道を戻ります。
途中で出会った工場がすごくいいので見てください。

これはもう、端的に申し上げてスキしか詰まってないです。
工場地帯は異世界のような雰囲気があってとっても楽しいですね!!

ここまでほとんど運河沿いの道でしたが、一般道路に出ます。

……………………………………。

芳醇なカメムシの香りが漂うこの道。
ゴールへ行くにはここを通るしかない。
覚悟はいいか?オレはできてる。

ズキュウウウウウウン!

通り抜けたあと服を確認しましたがカメムシはいませんでした。
よかったーーーー!
ここはどこが管理しているんでしょうか。普通に困ります。


試される道を抜けたところに、ようやくコンビニがありました。
最後にコンビニを見た出屋敷から思えば長い道のりでした。
なんだか泣きそうになりました。コンビニ尊い…

このあたりは道幅が広く走りやすいです。
大きなトラックが多いので、気を付けて走行してください。


もうこの案内板も見慣れたものです。
ゴールまであと2.2キロ、海に突き出た道を走ります。
この止まれの標識は自転車も対象になりますよ!!!!!


あと1.7キロ…
なんですが向かい風がすごくて体力がゴリゴリに削られました。
スキージャンプなら遠くへ飛べるのですがこれはサイクリング。ただひたすらに苦行。



そしてよくSNSなどで話題にしていただいていますが、ここから自転車道になります。
これがあるとき、自転車はここを通行しなければなりません。隣の歩道は走れませんのでご注意ください。

風に立ち向かいながら自転車をこぐこと1.7キロ。
ようやく感動のゴールです!

魚つり公園に到着しました!!!!!!!!
最後の直線が一番キツかった…疲れたので写真が適当ですみません。

服は汗でびしょぬれ、肌は焼けて赤くなりましたが、それでも手にしたこの達成感は何物にも代えがたいものです✨
 
 
さあそれでは尼っ子リンリンロードを振り返ってみましょう。
 
 
 

リンリンロードを走ってみて

リンリンロードの良かった点は以下のとおりです。

・景色が変化する
街中→寺町→自然いっぱいの川沿い→広い運河と工業地帯→海 というように、景色の変化を楽しめるのがとてもよかったです。
特に工場を突き抜けるあの道はとってもユニークで好きです!
以前に大阪港までのサイクリングコースを紹介しましたが、ずっと街中を走っていたのでなかなか退屈でした💦
尼崎市の魅力をぎゅっと凝縮したコースだと思います。

・誰でもいけるちょうどいい距離
普段運動しない中の人でも、シティサイクルでじゅうぶん往復できる距離です。
夜はすごくよく眠れました。やはりほどほどの運動は大切ですね。

・ずっと平坦
坂がないので体力的に走りやすいです。
でもずっと自転車をこぎ続けなければならないので、疲れたときには坂を下りたいなと思いました(わがまま)。

逆によろしくないのは以下の点です。

・サイクリストに優しくない
リンリンロードの名を冠するわりに、自転車に特化したなにかがあるわけでもなく、言ってしまえば「ただの道」です。
5キロも給水スポットがないのは本当に地獄でした。
運河沿いのちょっとした場所に、休憩所や自転車のメンテナンスができるようなところがあればいいのにと思います。
また、自転車とコラボして自転車も運河も盛り上がるイベントができればとも思います。せっかくこんなにきれいな運河があるんだから…どっちももったいないですよね。

・道
木の板トラップに引っかかりヒヤっとしたあの道。
見た目もよくないし走るのも危ないし、サイクリングロード以前に道としていかがなものかと思いました。
ほかにも試される道など、手入れが行き届いていない道もあります。
ハード整備は難しい課題ではありますが、「通りたくない道」なんてあってはならないですよね。


おわりに

ということで、2週にわたり尼崎市名物「尼っ子リンリンロード」を紹介しました。

今回もシティサイクルでじゅうぶん完走することができました。
この達成感は最高です!

まだまだ可能性を秘めたコースなのでもっと胸を張ってリンリンロードといえるようにしていきたいです。
これからの尼っ子リンリンロードに期待してください!

そしてこの暑さが落ち着いてきたらリンリンロードへ出かけてみてください!

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